はじめに

数学Aでは何を学ぶのでしょう? 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは関数を中心として,基本的な算術やグラフなどを扱います。 対して数学A・B(・C)は,その他の数学の分野を学びます。

数学Aでは「場合の数」や「確率」,「初等幾何」,「整数」を扱います。 統計学や暗号理論などに繋がり,様々に応用されています。

数学Aには,他とは独立した内容が多いです。 一つひとつ,じっくり学んでいきましょう。

目次

場合の数

場合の数を学ぶことは,確率を学ぶための準備になります。 また場合の数を計算できること自体,規模感を見積もって見通しを立てることに役立つかもしれません。

確率

確率は,物事の起こりやすさを表す身近なものです。 我々の意思決定に大きな影響を与えていますね。 しかし直感的に扱うと多くの間違いを生みます。 人生で損をしないためにも,正しい理解を目指したいです。

平面図形

ここでは座標などは使わず,定規やコンパスを使うような初等幾何を学びます。 初等幾何は,実用面で疑問視されることもありますが,図形という身近な例を通して,論理的思考力を養う良い教材になります。

空間図形

初等幾何の続きで,空間図形を扱います。 空間的な把握というのは難しいですが,我々の住む世界は平面ではありません。 立体的な図形をそのまま扱ったり,ときには断面で考えたりする力を養います。

整数の性質

整数の性質というと,ただ数で遊ぶだけで役立たないと感じるかもしれません。 しかし現実には,情報分野を初めとして,現代に欠かせない分野になっています。 例えば暗号理論にも繋がり,我々のセキュリティに深く関わっています。